2010年3月18日木曜日

マップカッターの解像度、基本図をGPSに表示

ガーミンカスタムマップの制限として、1000ピクセル四方とファイル数100枚があります。

カシミール3Dのマップカッター機能にJPEG品質(10-100)という入力欄がありますが、これを小さくしてもピクセル数は減らないようなので、元のBMPファイルを小さくして画像を比較してみました。

A0版の1/5000縮尺の基本図(横4500m縦3000m)
150dpiで取り込み、トリミングしたところ、横5281×縦3563ピクセルになりました。
横のピクセル数を5281,4000,3000,2000に変更して、見易さを検証してみました。

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途中の作業は省きますが、結果はこうなりました。
英語版Oregon300の画面です。

縮尺は現地で使うことが多い120mにしてあります。

横4000ピクセルの場合(1m1ピクセルの解像度)横10km×10km=100km2(1万ha)の表示が可能です。
横2000ピクセルの場合、横22.5km×縦20km=450km2(4万5千ha)の表示が可能です。
解像度を落とす時の処理や、グレースケールの処理をきちんとやれば、横2000ピクセルでも見られるものになりそうです。
画面で見ると雑ですが、実際のGPSの画面で見ると、それほど劣化は感じません。
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複数のkmzファイルをGPSに搭載しても、GPS側で地図表示のON/OFFを選択できません。
違う場所の地図を表示したい時は、パソコンと接続してkmzファイルを入れ替える必要があります。
将来のファームウェアのアップデートで複数kmzファイルに対応する事を期待します。

紙をスキャンしてキャリブレートする都合上、ベクター化してあるGISデータより誤差が大きくなります。
しかし現地の地形や植生を見て、紙の基本図と併用すれば十分に使えるツールになると思います。
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導入コストが安いのがガーミンカスタムマップ活用の売りです。
必要なものは英語版GPSだけ。
あとはすべてフリーソフトで処理できます。
自分の場合は輸入代行業者を使って、英語版Oregon300+アメリカからの送料+液晶保護シールで3万9000円かかりました。

紙の基本図しかないが、本格的なGPSやGISを導入する予算はない、という林業事業体にお勧めの方法ではないでしょうか。

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